【注目のアイスブルー】ブライトリング「ナビタイマー」で、冬の装いに清涼感を

【注目のアイスブルー】ブライトリング「ナビタイマー」で、冬の装いに清涼感を
黒(ブラック)、銀(シルバー)、青(ブルー)といった定番カラーの中で、なぜか視線を奪われるのがこの「アイスブルー(Ice Blue)」です。
透明感がありながら、どこかクールな冷たさを感じさせるこの色は、近年、高級時計界隈で最もホットなカラーパレットです。今回は、そんなアイスブルーの文字盤が美しい、ブライトリング「ナビタイマー オートマチック GMT 41」(型番:A32310171C1A1)をご紹介します。
この時計は、70年に渡る航空史を刻んできた伝説のパイロットウォッチに、現代的な清涼感を纏わせた、まさに「ベストオブ両世界」な一品です。
1. 1952年に始まった「腕時計型計算機」の伝説
ブライトリングのナビタイマーと言えば、あの「環形飛行計算尺(スライディングルール)」を外すことはできません。
1952年、ブライトリングは航空機所有者および操縦士協会(AOPA)のために、この計算尺を備えた時計を発表。当時、これは「パイロットのためのコンピューター」として、航続距離、上昇率、燃料消費量などを即座に計算する強力なツールでした12。
その名残である計算尺は、今や単なる装飾ではなく、機械式時計の「知性」と「男のロマン」を象徴するアイコンとなりました。
2. 「GMT」と「41mm」で、日常にフィットするナビタイマー
過去のナビタイマーは、43mmや46mmという大型ケースが主流で、かなりハードコアな印象でした。しかし、現代のトレンドはスマートさ。
今回ご紹介のモデルは、ケース径41mm、厚さ11.65mm。機械式時計としては比較的薄く、手首にフィットしやすいサイズ感です13。
計算尺はそのままに、余計な計時機能(クロノグラフ)を省いたスリムなデザインは、スーツの cuff(カフス)にも干渉しにくく、ビジネスシーンでも使いやすいのがポイントです。
3. 一見してわかる「ブライトリング」の品格
文字盤(Dial): 太陽光を受けてキラリと光る「放射線(ラディアル)」仕上げのアイスブルー。見る角度によって、シルバーからライトブルーに表情を変えるこの質感が、高級感の秘密です。
ケース&ブレス: ベゼルはブライトリングお馴染みの「溝付き(クラウド)」デザイン。ケースとブレスはピカピカに磨かれたステンレススチール(Surgical Steel)で、重厚感(約147g)がありながらも、高級感は文句なし的一級品14。
ガラス: 弧面(ドーム型)のサファイアクリスタルガラスを採用。防眩コーティングが施されているため、真下からの光でも反射せず、「読む」という時計本来の機能をしっかり果たしてくれます13。
4. 実用至上的「Cal.32」ムーブメント
裏蓋は密閉式(ソリッドバック)ですが、その下にはブライトリング自社製のCal.32ムーブメントが搭載されています14。
GMT機能: 24時間刻みの内周と相まって、第2時計(GMT)を表示可能。海外出張が多いビジネスマンには、これさえあれば現地時間も自国時間も一目で確認できます。
信頼性: 42時間のパワーリザーブ(動力貯蔵)を備え、週末に外しておいても月曜日には動いてくれる安心感。
防水: 30m防水(3気圧)なので、日常的な水濡れ(手洗い、雨)は全く問題ありません13。
5. 価格とおすすめポイント
表格
項目 内容
型番 A32310171C1A1
推奨したい人 パイロットウォッチが好きだけど、派手すぎるのはNGな方1。
編集後記:
このナビタイマーは、「飛行機に乗らない人でも欲しくなる」時計です。
計算尺という「骨太」な部分を残しつつ、アイスブルーという「モダン」な色で、冬のビジネスシーンに清涼感を与えてくれます。ブライトリングの「B」の刻印が入ったリューズを回す瞬間、あなたも空を飛ぶ気分になれるはずです。

ダイバーの理想形は40mm?ブライトリング「スーパーオーシャン」が大迫力で復活

ダイバーの理想形は40mm?ブライトリング「スーパーオーシャン」が大迫力で復活
2025年現在、時計業界ではかつての超大径から、程よい存在感の「コンフォートサイズ」への回帰がトレンドです。
かつては44mmが当たり前だったダイバーズウォッチの世界も、時代の変化とともに「ちょうどいい大きさ」へとシフトしています。
そんな中、ブライトリング(Breitling)が年明け早々に送り出した「スーパーオーシャン クルーネーション(SuperOcean Heritage)」のフルモデルチェンジは、まさに「時代の要請に応えた」ベストタイミングのリリースでした。
長らく他社供給のムーブメント(B20)を使用していたこのシリーズが、ついに自社製ムーブメント B31を搭載。そして、何より注目すべきは、40mmという絶妙なサイズ感です。
核心は自社製ムーブメント「B31」
今回のリニューアルで最も大きなニュースは、この「Caliber B31」の搭載です。
B31は、4年をかけて開発されたブライトリング自慢の自動巻きムーブメント。そのサイズは直径28mm、厚さ4.8mmと、従来のB20よりもさらに小さく、薄く仕上げられています。
1. 業界屈指の耐久テストをクリア
ブライトリングはこのムーブメントに対し、社内基準の過酷な「16年間加速老化シミュレーション」を実施しています。
10万回のリューズ操作シミュレーション
345万回のローター回転テスト
6万回の500G衝撃テスト
これらのテストをクリアしているため、実用上の耐久性は折り紙つき。COSC(コンクール・ド・ショモジュール)による認証も取得しています。
2. 高精度な無卡度(カドメツク)構造
調整は振り子上のウェイト(おもり)で行う無卡度構造を採用。従来の快慢針方式に比べて、衝撃による狂いが少なく、長期にわたって精度が安定する設計です。
3. 遊べる透き通るデザイン
4年もかけて自社製化しただけあり、装飾性も格段に向上。自動巻きローターは镂空(ロクロ)加工が施され、板金(メインプレート)にはジ日内瓦波紋(Côtes de Genève)とパールネージュ(Perlage)が施されています。
B20時代とは違い、今回は裏蓋がスケルトン(透き通る)仕様になったため、この美しいムーブメントを存分に楽しむことができます。
40mmという「黄金サイズ」の復活
B31ムーブメントの小型化により、ブライトリングはケースサイズの選択肢を大幅に広げました。44mm、42mmのモデルももちろんありますが、筆者が最も注目したいのは40mm径のモデルです。
厚みの改善: 従来モデル(B20搭載時)は厚みが14mmを超えることもあり、手首の細い方には重厚に感じられることがありました。しかし、B31搭載の40mmモデルは、厚さが11.73mmにまで削り込まれています。
装着感: 40mmは、かつての「潜航者型(サブマリーナ)」や、現代の「50噚」でも採用されている、いわゆる「クラシック・ダイバー」の黄金サイズです。手首にフィットする直径と、現代的な薄さが融合したことで、スポーティでありながらもフォーマルシーンにも通じる「万能サイズ」に生まれ変わりました。
細部へのこだわり
見た目のデザインも、1957年の初代モデルを彷彿とさせるクラシカルな要素を、現代的な技術で再解釈しています。
文字盤: 12時位置の大きな円形と三角形を組み合わせたインデックス、矢じり針(アロー針)と矛型針(ランス針)は、往年の風貌を忠実に再現。
ベゼル: 文字盤と同色のセラミックベゼルを採用し、全体としての一体感が増しています。
リューズ: 通称「キノコ型」の大型リューズは、水中での操作性を重視した設計の賜物です。
総評
今回のモデルチェンジで、ブライトリングは完全に「自走」を開始しました。
「大きすぎるダイバーは苦手」という方でも、この40mmモデルなら、抵抗なく日常使いに取り入れることができるでしょう。
「40mm前後のサイズ感のダイバーズウォッチを探している」「自社製ムーブメントにこだわりたい」「そして何より、昔ながらの味わいのあるデザインが好き」という方にとって、このブライトリング「スーパーオーシャン クルーネーション」は、今年最大の注目株となること間違いなしです。

【ティソ・恒星Sideral】評価|カーボン×蛍光イエローの「暴れん坊」デザインが、予算内に買えるって本当か?

「カーボンファイバーの時計って、どうしても高級過ぎる…」。
そんな常識を覆す、「手に取りやすい価格帯」で登場したのが、ティソの「恒星(Sideral)」シリーズの最新作です。
見た目のインパクトは「視覚暴擊(Visual Impact)」そのもの。真っ黒なカーボンに、鮮やかな「明黄色(イエロー)」が散りばめられており、かつて「若者にこそ使ってほしい」と謳われた1970年代のDNAを、見事に現代によみがえらせています。
今回は、この「軽くて・カラフルで・タフ」な時計の魅力を、徹底解剖していきます。
🚀 歴史に学ぶ:1971年の「革新」を、2023年にアップデート
ティソの「恒星(Sideral)」という名前は、時計好きならずとも知る「伝説的なシリーズ」です。
1971年当時: 航空宇宙産業の技術を取り入れ、世界初の「ガラス繊維ケース」を採用。当時としては画期的に「軽くて丈夫」な素材として、若者を中心に大ヒットしました。
2023年の今: そのDNAを受け継ぐ素材が、「フォージドカーボン(Forged Carbon)」です。
今回は、その「軽さ」と「独特の渦巻くような模様(水波紋)」を活かしつつ、現代の技術でさらに進化させています。
🎨 デザイン:真っ黒に映える「原色」の美学
この時計の一番の見どころは、「カラーリング」です。
ベース: ケースは深邃なブラックのカーボン。ただし、ケース全体がカーボンではなく、「カーボンで精鋼を包む(Carbon-wrap-Steel)」構造を採用しています。これにより、コストパフォーマンスを高めつつ、ムーブメント周りの強度を確保しています。
アクセント: そこに、1971年当時の復刻モデルを彷彿とさせる「明黄色(Yellow)」と、「赤・緑」の5分刻みインデックスが配置されています。
これは単なる「派手さ」ではなく、「ヨットレース」のための機能です。
5分刻み表示: ヨットレースのスタート前に、5分前・4分前…と時間を刻みながらスタートするための目安です。
視認性: 明黄色の分刻みと、赤い秒針(尾端にはティソの「T」ロゴ付き)が、黒い文字盤に非常に映えます。
⚖️ 装着感:41mmの黄金サイズと「88g」の驚異的な軽さ
サイズは、男性の手首にちょうど良い41mm。
ただし、厚さは回転ベゼルの機構上、14.4mmとやや厚めの設定です。しかし、ここでカーボン素材の恩恵を存分に受けます。
重量: 実測でわずか88g。
比較: 同サイズのステンレス製時計(通常150g〜200g)と比べると、まるで「腕時計を付けているのを忘れる」ほどの軽さです。
スポーツ時の「邪魔にならない」快適さや、長時間の着用でも「手首が疲れない」点は、実際に手に取ってみないと分からない、この時計の最大の強みです。
⚙️ 中身:80時間動力の「定番ムーブメント」を搭載
見た目は派手ですが、中身は非常に地味に実用的な設計です。
ムーブメント: Powermatic 80 自動巻きムーブメントを搭載。
動力: 80時間の長動力。週末に外しても、月曜日には動いてくれます。
耐磁: Nivachron遊絲を採用しており、日常的な磁気に強く、精度も安定しています。
防水: 300m防水。見た目はカラフルですが、立派なプロフェッショナルダイバーズウォッチの資格を持っています。
📝 総括:ティソ「恒星Sideral」スペックまとめ
表格
項目 詳細
モデル名 ティソ 恒星 Sideral (2023年新作)
ケースサイズ 41mm × 厚さ 14.4mm
素材 フォージドカーボン(カーボン包鋼)
重量 88g(驚異的に軽い)
ムーブメント Powermatic 80(80時間駆動)
防水 300m
特徴 ヨットレース用5分刻みベゼル
💡 なぜこの時計が「買い」なのか?
この「恒星 Sideral」は、ティソが持つ「伝統(Heritage)」と「革新(Innovation)」の両方を味わえる、非常に稀有な時計です。
「派手すぎない個性」が欲しい人: 明黄色のアクセントは、ビジネスカジュアルにも意外と合い、主張しすぎず「一味違う男」を演出してくれます。
「軽さ」を求める人: 実用工具時計でありながら、この軽さは、アクティブなシーンで大きなアドバンテージになります。
半世紀前の革新が、現代のカーボン技術と融合したこの1本。「若者にこそ使ってほしい」という1970年代のメッセージは、今も色褪せていないと言えるでしょう。

色彩の還元度がさらに進化:ゼニスが『ルパン三世』と新たな時計史を創造

ゼニス(ZENITH)とアニメ『ルパン三世』の因縁は、実に半世紀以上前に遡ります。1971年、テレビアニメ第1シリーズの放送当時、次元大介というキャラクターはすでにゼニスの「A384」をモチーフにした腕時計を身に付けていました。
しかし、当時は著作権の問題からブランドの正式な許諾を得ていなかったため、文字盤から「Z」や「H」のロゴが意図的に消されていました。この「禁断のアイテム」が、今や公式コラボレーションへと発展するとは、当時の制作陣も予想だにしたことでしょう。
2019年から始まったコラボレーション3部作(およびオークション用一点もの)を経て、今年ついにシリーズ第5弾となる**「A384 ルパン三世 コミック版 リミテッドエディション」が登場。今回はチタンケースとクリームダイヤル**の採用により、アニメの世界観を現実に忠実に再現した、まさに奇跡の一本です。
アニメ『ルパン三世』に登場するA384の変遷
アニメに登場するA384は、単一のモデルではなく、時代とともに変化していました。
● 初期(黒文字盤): 最初に登場したのは、冒頭でも触れた「ZENITH」の文字を消された黒文字盤モデル。
● 後期(パンダ文字盤): 第1シリーズ最終話あたりから登場したのが、グレー×ブラックのケースに、クリーム色(ベージュ)の文字盤を備えたモデルです。
今回の2025年限定モデルは、この「第1シリーズ後期に登場したA384」を完全復刻したものです。
A384が持つ制表史的意義
『ルパン三世』がA384を選んだ理由は、商業的な宣伝ではなく、当時の時計界におけるその「先進性」にありました。
1969年に発表されたA384は、世界初の自動巻きクロノグラフウォッチの一つです。
● ケース: 直径37mmの精鋼ケース。
● デザイン: 極めて高い識別力を誇る「パンダフェイス」(逆引き)。
● ムーブメント: 振動数36,000振動/時間(5Hz)という高振動レートを誇る**エル・プリメロ(El Primero)**自動巻きクロノグラフムーブメントを搭載。
この「自動巻き」「高振動」「クロノグラフ」という3大要素を兼ね備えたA384は、60年代の製表技術の最先端そのものでした。
2025年限定モデルのポイント
これまでのコラボレーション(3部作)とは一線を画す、今回の新作の特徴を押さえておきましょう。
1. ヴィジュアル:アニメ設定への完全回帰
従来の「3部作」がすべてステンレススチールだったのに対し、今回はグレーチタンを採用。表面は微粒子ブラスト仕上げが施され、アニメで描かれていた独特の鈍い光沢を現実に再現しています。また、これまでのモデルはシルバー文字盤が主流でしたが、今回は**クリーム色(ベージュ)**の文字盤を使用。アニメのセル画のように、わずかに黄ばんだような色調は、当時の空気感をそのまま切り取ったかのようです。
2. デザイン:次元大介のシルエット
裏ガラスには、次元大介が愛用する拳銃を構えるシルエットがレーザー彫刻されています。これは単なる装飾ではなく、アニメ『ルパン三世』の第1シリーズのオープニングに登場する、次元のシルエットを忠実に再現したもの。この細部へのこだわりが、ファンの心を掴みます。
3. ムーブメント:伝統と現代の融合
裏蓋からは、キャリバー 400(El Primero 400)が覗けます。これは1969年のオリジナルエルプリメロをベースに、現代の使用感覚に合わせて改良を加えたムーブメントです。高振動というDNAはそのままに、メンテナンス性や耐磁性能が向上しており、コレクションとしての価値だけでなく、実用時計としても十分な性能を備えています。
総括:フィクションとリクションの融合
ゼニスA384と『ルパン三世』は、まさに「相思相愛」の関係です。
多くのファンは、3部作の完結を以ってこのシリーズは幕を閉じるものだと考えていました。しかし、今回の次元大介特別仕様は、単なる続編ではなく、「アニメの設定資料を忠実に再現する」という新たな切り口を提示しました。
チタンケースによる軽量化と、クリーム文字盤による絶妙な経年変化風の色調。この一本は、アニメファンにとっても、時計愛好家にとっても、これまでで最も手に入れたい「時計」であることに違いありません。

本気で遊びたいならコレだ! ロンジンの「手動巻き飛返計時」は、真のマニアのための選択肢

世界有数の規模を誇る名門時計ブランド・ロンジン。そのラインナップは、各価格帯における大衆向けモデルだけではありません。むしろ、ここ最近のロンジンの真骨頂は、「手動巻き飛返計時」といった、マニア垂涎の「ニッチかつハードコア」なモデルを、比較的手が届く価格で提供している点にあります。
約8万円で味わえる「飛返計時」とは?
今回ご紹介するのは、「先行者シリーズ(Spirit)」に登場した飛返計時「手動巻きモデル」です。
ステンレススチールケース、サイズは39.5mm。価格はレザーストラップモデルが38,900元(約80万円)、ステンレススチールブレスレットモデルが40,600元(約83万円)です。
ご存知の通り、ロンジンは2020年に航空機器と復刻時計への敬意から生まれた「先行者シリーズ」を発表して以来、同ブランドの看板モデル・高級ラインとして確立してきました。
その中でも、最もハイエンドな存在がこの「飛返計時」モデルです。そのハードコアさはどこまでかというと、一般的に「飛返機能(フライングバック)」は、ロレックスやオメガの通常のクロノグラフには備わっておらず、宝珀やオーデマピゲといった上位ブランドのモデルにこそ見られる、いわば「高級装備」です。
そんな高級装備を、ロンジンは約8万円という驚異的な価格で提供しているのです。これこそが、まさに「ハードコア」たる所以です。
「手動巻きモデル」がマニア受けする理由
2023年に発表された先行者飛返計時「自動巻きモデル」が、大衆的な使い勝手を追求したモデルだとすれば、今年(2025年)に登場したこの「手動巻きモデル」は、真の時計愛好家(マニア)に向けて作られた一台です。
まず何よりの変更点は、サイズダウンです。
39.5mm × 厚さ13.4mmというサイズは、クロノグラフとしては非常にコンパクトかつ薄型。対照的に、2023年の自動巻きモデルは42mm × 17mmの厚みがありました。見た目は似ていても、そのフィット感は全く別物です。
デザインのこだわり:より一層の「復刻感」へ
見た目の違いも見逃せません。
新デザインのセラミックベゼル:
以前のモデルにはあった「小さな四角形の目盛り」が廃され、ベゼルには45、30、15という「逆数(カウントダウン)」の数字が配されています。もちろん、セラミック素材で夜光処理も施されています。
文字盤の変更:
先行者シリーズのシンボルである「五星マーク(五つ星)」は省かれ、代わりに「天文台公式認定(CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED)」の文字が。また、ケースサイズが小さくなったことで、3時と9時のサブダイヤルが文字盤外周のアラビア数字(2、4、8、10)の一部を覆うように配置されています。
箱型サファイアガラス:
文字盤全体はゴールドトーンで統一され、それに相応しく箱型(エクスクーバー)のサファイアクリスタルガラスが採用されています。これにより、昔の時計のような、独特の復刻感あふれる佇まいが実現しました。
こだわりの「手動巻きムーブメント」
裏返して見ると、そのコンパクトさの秘密が明らかになります。
L792.4 手動巻きムーブメントを搭載。これは、自動巻きモデルに搭載されていたL791から自動巻き機構(ローター)を取り払い、厚みを大幅に削減したモデルです。
ムーブメントの見どころ:上層のブリッジにはジネーブストライプ(波模様)が施され、青色のカラムホイール(柱状輪)や青焼きネジが顔をのぞかせています。
高級機構:アンチショック機構には「双T避震器」を採用。振り子(テンプ)は無卡度(デトネーター)式で、シリコン製遊丝を備え、高い耐磁性能を維持しています。
ちなみに、この手動巻きモデルには「時計表示盤」が省かれています(30分計とスモールセコンドのみ)。これは、飛行士が航続時間を計測する際、30分もあれば十分だったという当時の航空事情を再現しているためです。
総括:ハードコアな1選
公価約8万円という価格帯で、この「手動巻き+飛返計時」という組み合わせを提供するブランドは他にありません。
ステンレススチールブレスレットモデルは、新設計の微調整機構付きフォールディングクラスプ(折り畳み式バックル)を採用しており、着け心地も非常に洗練されています。
ロンジンは近年、この「先行者シリーズ」を通じて、金無垢モデルや包金モデルなど、高価値モデルの投入を増やしています。そんな中で、この手動巻き飛返計時モデルは、機能主義と復刻美学が見事に融合した、「本気の遊び心」を持った一台だと言えるでしょう。